最近、放送中止になって話題になっているCMがあることをご存知でしょうか。
東京ガスのCM、「家族の絆〜母からのエール編〜」です。
ドラマ仕立てとなっているCMであり、
「就活の壁」にぶつかりながらも、
お母さんに支えられて新しい一歩を踏み出す女子学生の姿を描いています。
このCMの何が問題なのかと言えば、
この女子学生が採用試験に何社も落ち続け、
最終面接に進んだ企業からも不採用通知がくる、というシチュエーションが、
当事者にはあまりにも「リアルでつらい」という声があったということです。
（もちろん否定的な意見ばかりではなく、
「感動した」などの肯定意見も多数あるそうです。
当事者か否か、共感できる余裕があるか、など、
CMを見るときの「立場」や「状況」によって受け取り方は様々ですね。）
CM制作サイドからすると、励ましのメッセージを発信したつもりが、
まさかの批判噴出に驚いているに違いありませんが、
CM制作というのは奥深いものだと改めて実感させられる事件のように思います。
自分がこのCM制作に携わる立場だったとしたら放送に賛成だったかなど、
CM制作サイドに立って考えを巡らせてみるのもおもしろいかもしれません。
